金鉱石

松枝 大治(まつえだ ひろはる)

資料開発研究系 教授
(北海道大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻担当)

専門
 鉱床学、記載鉱物学、同位体地球化学

所属学会
 資源地質学会(旧日本鉱山地質学会)
 日本鉱物学会
 岩石鉱物鉱床学会
 日本地質学会
 Society of Economic Geologists(U.S.A.)
 

 (写真:金銀鉱石・北海道恵庭市光竜鉱山)

主な研究課題
 これまで、地殻における物質の移動と固定現象の地球化学的解明を目的として,特に元素の異常濃集体である各種鉱床を主な研究対象とした研究を進めてきた。そこに伴われる鉱石・脈石鉱物の産状・鉱物共生等の詳細な観察を基礎として、それらの生成条件や生成過程を単に静的観点(化学組成、組織・構造、安定同位体、熱力学)から捕らえるだけでなく、動的側面(化学組成や生成条件の時空変化、結晶成長論等)から追跡した。すなわち、主として鉱床における有用金属元素の起源と輸送形態、鉱物の沈殿・結晶化過程と生成条件の推定、さらにはそれらの支配要因の解明を目的とした研究をフィールドワークと室内実験の両面から実施してきた。 現在までの、或は現在継続中の主な研究課題を列挙すると以下の様である。

 A)接触交代鉱床の成因論的研究
 B)浅熱水性鉱脈型金・銀およびベースメタル鉱床の研究
 C)熱水条件下で生成した鉱物の結晶成長組織の研究
 D)現生および新第三紀海底熱水鉱床・層状マンガン鉱床の成因論的比較研究
 E)島弧及び大陸縁辺変動帯における金属鉱床区と鉱物資源ポテンシャリティーの研究
 F)南極産やまと隕石の鉱物学的・分類学的研究
 G)鉱物学的・地球化学的特性から見た第三紀堆積岩類の堆積環境と続成過程の研究


 特に最近では、主な研究活動の一つとして「島弧の地質環境における浅熱水性金銀鉱化作用の成因論的研究」を掲げ、地殻における元素循環過程の研究を推進している。研究対象地域は環太平洋諸地域(日本列島、北米東太平洋沿岸、ロシア・カムチャッカ半島、インドネシア)にまたがり、現地研究者との共同によりフィールドワークと各種室内実験(鉱物学的研究、流体包有物の検討、K-Ar年代測定、安定同位体比測定など)および熱力学的手法による物理化学的生成環境の推定などを行い、地殻における各種金属元素の起源と移動・濃集機構の解明に関する研究を精力的に行っている。これらの研究は、地殻における元素循環過程の地球化学的研究に大きく貢献すると期待されるものである。
 

略歴 学会・学外活動 教育・研究活動 研究業績

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