一般公開のご案内


「札幌農学校第2農場」の文化財指定


    1. 文化庁  重要文化財(建造物)に指定 昭和44(1969)

    2. 北海道  北海道遺産に指定 平成13(2001)

    3. 札幌市  北区歴史と文化の八十八選に指定 平成14(2002)

    4. 経産省  地域活性化に役立つ近代化産業遺産に指定 平成19(2007)

    5. 関連するテレビ映像等

    6. 主な関連報告書等


今日の北大農場は,札幌農学校開校式から30日目の明治9(1876)年9月13日に開設された農黌園(College Farm)に端を発します。この農黌園の中で現存する模範家畜房(Model Barn)と穀物庫(Corn Barn)を中心とする重要文化財「札幌農学校第2農場」を下記により一般公開します。この機会にぜひともご覧下さい。

工事につき平成27年5月末迄、敷地内の見学が出来ません!

場 所:重要文化財「札幌農学校第2農場」
     札幌市北区北18条西8丁目
     (キャンパス中央通北端,「遠友学舎」西隣り)

公開内容:
  ・模範家畜房,穀物庫の建物内部
  ・札幌農学校時代の農場史、農場畜産史等
  ・ケプロンおよび札幌農学校が輸入した農機具(約100点)
  ・日本全国の鋤・鍬(約80点)


  農黌園は,現在の札幌駅北口一帯を農地として発足しましたが,クラーク博士の大農経営構想に応えて間もなく現在の北大札幌キャンパス区域に広められ,研究教育用の第1農場と北海道開拓のモデルとなる1軒の畜産農家を模した第2農場に分けて運営され始め,その後,北海道大学の発展と深く関わり合いながら教育研究を続けてきました。また,第3〜8農場の名で札幌市東区の旧称大学村,札幌市南区簾舞,栗山町,函館市七飯,富良野市,石狩市などに広大な用地を得て入植,開拓,農業振興にも努めました。次いで昭和10(1935)年には,農場の機構改革によって第1・2農場の呼称を廃止してすべて農学部附属農場とし,第2農場は第2畜産部の管理に移したり,戦後に第4農場以降を農地解放するなどの変更がありますが,農場発足以来,多くの海外の種子,作物,家畜,技術を導入して試行を行い,ここから選別,また開発改良された技術が普及に移されて北海道農業の発展に貢献してきました。

 第1農場は農学部裏からポプラ並木一帯に残されて,現在では,北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの生物生産研究農場として研究教育の中核になっています。第2農場は,札幌農学校の帝国大学昇格に伴って農地を縮小し,施設も明治42年から44年に現大型計算機センタ一帯から現在地に移転していますが,農場の発足以来,継続して畜産経営を行って多くの成果を出してきました。特に注目すべき事例を挙げると,明治22(1889)年に始めて導入されたホルスタイン種の乳牛は,今日に至るも血統が続いて雌雄共に1,050産を数え,世界に例のない血統継続記録であるばかりか,この中から北海道の基礎牛となって北海道酪農の発展に貢献していることがあります。
 一方,当農場の建築物を見ると,まず,畜産農家に必要な一連の施設がそろい,それぞれが特色ある建築方式を採って,建築学ばかりか絵画や写真家達からも注目される施設群であります。さらに明治10年に建てられた模範家畜房と穀物庫は,本邦で最古の洋式農業建築でありますし,これを取り巻く建築物は,明治期の洋風建築として建築学史上でも大変に価値あるものであります。
 これら技術史的価値に加え,本邦に伝わった農業技術の発展経過を知る貴重な資料であることから,昭和44年10月に文化財保護法に基づいて国から重要文化財に指定されました。

本施設の特色:

・北海道畜産発祥の地
  ひいては日本畜産の発祥地の一つ
・洋式農業技術普及の原点
  ひいては現代農業発祥地の一つ
・本邦最古の洋風農業建築
  ならびに数少ない明治期の洋式建築
・北大発展の生き証人
  最も歴史の永い北大の付属施設

施設は,平成12年1月の大学評議会の決議により,数年にわたる整備計画を立てて一般公開のための整備をしています。まだ展示のための整備中ですが,それでも125年にわたる北海道大学の歴史,北海道開拓に関するクラーク博士の構想,日本の海外技術の受容形式,明治期の建築技術の真髄などが実感できると思います。
なお,本場の具体的な内容や歴史等は,
札幌農学校第2農場ホームページ をご覧下さい。


北海道大学総合博物館 第2農場専門委員会

公開の業務に関することは,博物館事務部(電話:011-706-3607)までご連絡ください。


総合博物館ホームページ