北海道大学総合博物館国際シンポジウム

骨から探るオホーツク人の生活とルーツ

−形質人類学・遺伝学による研究−




  シンポジウムの開催趣旨  


 オホーツク人とはだれかと言う問題、すなわちオホーツク文化の担い手集団が形質的にどのような特徴をもち、それはどのように形成され、当時の近隣諸集団とどのような関係にあり、その後どのような変転を重ねたか、またその結果、アイヌ民族を含む今日の民族とどのような関係にあるかは、古くから活発に議論されてきたにもかかわらず、なお解決をみない大きな課題のひとつである.


オホーツク人の系統問題の解明を困難にしている原因は2つある.ひとつは良好な資料が依然として乏しいこと.いまひとつは、系統を表現する形質的特徴が充分把握されていない点である.


このような状況のなか2003年末に、じつに半世紀もの間北海道大学医学部・医学研究科において観察不可能な状態にあった大量のオホーツク人骨の総合博物館への移動が実現した.その数おおよそ500体で、モヨロ200体、大岬11体、浜中23体、鈴谷27体の内容である.


われわれはこれらの資料を2年半かけて整備し、分析をすすめてきた.そして、これによって得られた大量のデータを、ひろく極東諸民族のそれと比較検討した.またさらに、今回初めてオホーツク人骨に対してDNA分析および同位体分析の手法を適用した.その結果、さまざまな新たな知見を得て、また新たな問題を摘出することができた.


さらに、このような大量のオホーツク人骨の整備・分析の過程で、そのなかにさまざまな生活痕や病変・外傷をもつものが存在することに気づいた.これらを病理学的また法医学的に詳細に観察し分析することによって、オホーツク人の暮らしや社会を解明するための重要な手がかりを得られた.


折しも2001年から継続的にモヨロ貝塚の史跡整備調査が実施され、住居や墓地に関して、これまでにない詳細な情報がもたらされるようになった.これを人骨に関する情報と総合的に検討することによって、モヨロ貝塚とオホーツク文化の理解を深めることが出来よう.


以上のことから、今回のシンポジウムの目的として、オホーツク人の生活・社会の復原理解と系統の解明の2つを設定する.



日時・2006年7月8日(土) 9時00分〜18時10分

会場・北海道大学学術交流会館(正門を入って左手)

主催・北海道大学総合博物館 

後援・北海道考古学会 社団法人北海道ウタリ協会 財団法人古代學協会

お問い合せ・北海道大学総合博物館「骨から探るオホーツク人の生活とルーツ シンポジウム」事務局 

Tel : 011-706-3742 or 011-706-4029 E-mail : h-ono@museum.hokudai.ac.jp



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